食物アレルギー対応炊き出し訓練 – ほくせつ親子防災部
北摂の親子がいまできること
ほくせつ親子防災部
〒567-0888 大阪府茨木市駅前4-1-2 2階

食物アレルギー対応炊き出し訓練

食物アレルギー対応炊き出し訓練を茨木市で行いました。

大阪北部地震、各地での水害・土砂災害では、
アレルギーを抱えた方がとても苦労されました。

■アレルギー対応物資がすぐになくなった。
■避難所に行っても食べられるものがなかった。
■水が出ない状態でお風呂も洗濯も無理でアトピーが悪化した。
■ほこりだらけで喘息がおさまらない。

等々。

健康な人でも大変な状況の中、
アレルギーを抱えた方は、
更に過酷な条件でサバイバルを求められていることがわかりました。

文部科学省の調査によると、平成16年から平成24年までの9年の間に、
食物アレルギーがある子どもの数は37.8%増えました。

危機管理体制&マニュアルは主に行政や地域の自主防災組織が作成しますが、
食物アレルギーのある子どもだけでも9年間で1.7倍に増えているので、
周りの意識がついていけていないという実感があります。

そこで多くの行政が手付かずになっている、
防災×アレルギー「炊き出し訓練」を行いました。

まずは、

Living with Food Allergy食物アレルギーと共に生きる会

代表 大森真友子さんからのお話。

続いて栄養士の平田早紀子さんから、
調理をする時のポイントを教えてもらいながら、
「すいとん」の調理実習を行いました。

今回、市の施設を使わせていただいたので、
にんじん・大根・ねぎは事前に切っておいたものを使用しました。

なぜなら調理器具にアレルゲン物質が付着したままだと、
それで症状が出る方もいらっしゃるからです。

米粉すいとんのお団子だけ、みんなで調理してもらいました。

大豆アレルギーの人もいるので、味噌やしょうゆも要注意。
今回は大丈夫か配慮して、味噌としょうゆの2種類でつくりました。

煮込んでいる間にこちらも調理。

封を切って、水を入れて、混ぜてレンジで3分チン!するだけ。
災害時、電気の復旧が一番早かったという声があったのですが、
茨木市もガスの復旧は時間がかかりましたが、電気は大丈夫でした。

アレルギー特定原材料27品目不使用のすぐれもの。

「アレルギー」と一言で括ることはできず、
人によって対応も様々です。

「アレルギー対応物資を備蓄しています」と言っても、
備蓄も様々。

今回の災害でも、大豆アレルギーのお子さんが、
アレルギー対応粉ミルク(大豆入り)が飲めなかった事例がありました。

そうこう言っている間にすいとんが完成(#^^#)

いただきます!

防災食の試食も。

炊き出しする時に気をつけなければいけないことは、
何を材料に使ったか、全ての方にわかる状態にしておくこと。

調味料も含め、食品表示を残しておいてもらえると安心です。

使った材料を書いて、食品表示を貼ればいいだけなので簡単に出来ます。

アレルギーだけではなく、
宗教的な理由で肉やお酒がNGな方にも安心してもらえます。

平常時の「アレルギー」に特化した調理実習は、
どこの自治体もやっていると思います。

でも今回は「防災」が切り口だったので、
アレルギーの専門家ではない、一般の方も参加しました。

関心のある方が来られているので、
アレルギーについての基礎的な知識はありますが、
十分な配慮ができるかといえばそこまでは至らず、
申し訳ないですが親御さんが普段配慮されているレベルにはとうてい至りません。

だからこそ、やる意義があったとしみじみ感じました。

「麦茶を出さないでください。小麦アレルギーのお子さんで飲めない方もいます」

「配慮の必要な方がいた場合、こぼして食材が混ざったりしないように、
周りが配慮してください」

もしこれが災害時に起こったら?と思うと、
トラブルに発展するだろうな…というのが容易に想像できました。

ただでさえ物資が届かず、狭い避難所という空間で、
健康な人でも心に余裕をなくしてピリピリしている時に、
命が助かったはずの避難所で、
子どもの命が危険にさらされてしまう親御さんのプレッシャーはどれだけ大きいだろう…
と、そのご苦労が想像できました。

実際にアレルギー対応物資を避難所で一般の方と別に配っていたら「ずるい」という声があがり、
パーテーションで仕切った場所で見えないように配っていた避難所もあったそうです。

平常時でも食物アレルギーを持ったお子さんは、
「命を最優先する」という理由で別室で給食を食べる学校もあります。

文部科学省の平成25年の調査結果によると、

【食物アレルギー対応の困難な理由(調査全学校579 校)】

不十分な施設設備52.8%、対応人員不足48.4%、曖昧な医師の診断33.3%、
曖昧な医師の指示27.8%、曖昧な対応方針18.3%、曖昧な責任の所在18.1%(複数回答)

でした。

アレルギーに対する周りの理解が育つとはとうてい思えません。

そこでアレルギーの専門家、高槻病院の谷内昇一郎先生から、
アレルギーについてみんなで学びました。

年々、アレルギーに関する研究は進んでいて、
アレルギーがあるから…と、食品から遠ざけるのではなく、
段階を踏んで少しずつ慣らしていく方が良くなるという結果が出ているそうです。

奥が深いです。

今回、初めてのチャレンジだったので至らないところだらけでしたが、
至らないところが沢山あったからこそ、わかったことがありました。

平常時でこれだけ対応できないなら、
災害時はさらに対応できない!!
普段から一緒に日常生活を送ることが大事!!

茨木市で数年前から特に力を入れて啓発してきた、障がい児・者の防災にも通じます。

「今日は楽しかったですか?」
「同じような催しがあれば、また参加したいですか?」

全員が「はい!!」(皆さん、お優しい…)

優しい参加者の皆様、ありがとうございました<m(__)m>

スタッフの皆様、お疲れ様でした(#^^#)

今回の訓練は、茨木市とJR西日本あんしん社会財団のご協力のもと行うことが出来ました<m(__)m>

市民&社会の安全につながるように引き続き発信&活動を続けていきます(#^^#)

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